なぜ引きこもりになるのか？心理【引きこもりが解説】ニートと引きこもりの違いも

引きこもりになる原因は仕事/無職/世間体

■ニートと引きこもりの違い
なぜ引きこもりになるのか？心理を現役の引きこもり男が解説。

バス男「日本社会では、無職男は、まるで犯罪者扱いだから辛い。家の外に出られないよぁ～」

バス子「いい歳した男のくせに、働きなさいよ。この税金泥棒！」

バス男「バス子ちゃ～ん「いい歳した男のくせに、戦地に行け。この非国民」みたいに、言わないでよ～。仙人様の話、聞いていないの？」

バス子「仙人の【なぜ引きこもりになるのか？心理】の話・・」

～大人の引きこもりになる男女の理由と心理～

１．引きこもりになる人の理由
①引きこもりになる本当の原因

「なぜ、引きこもりになってしまうのか？」を、引きこもりである私が解説します。

仙人「【ニート】と【引きこもり】の違い、それに｛引きこもり問題の今後｝も、見ていこうかのぉ」

②引きこもりになる原因とは？
引きこもりになる原因は主に「仕事」です。

日本社会は「無職」は「働いて税金を納めろ」と冷たい目で見られます。

犯罪を犯した加害者ではないのに、まるで犯罪者や犯罪者予備軍のような目で見られる現実があります。

バス子「無職の大人男女は「え？なんで働いていないの？」って目で見られるわね」

バス男「「働けよ」の｛冷たい目線｝で見られるな～」

この社会的な「働いて税金納めろ」の圧は強いので、よっぽど強い信念を持っていない限り「働いて普通の｛まともな人｝として見られたい」と思うのが普通。

・信念/本当の意味と名言（信念のもつ影響力）

つまり、大人の引きこもり男女の大半は「働きたくない」とズルしてサボっているわけではない。

限界まで「働くこと」を頑張ってみたものの、どうしても職場に適応できずに、引きこもりになっているのです。

以下の記事のとおりです。

・能力差はある。引きこもり/不登校/いじめ問題の解決法！誰もが幸せになれる【共生社会の作り方】

バス子「誰だって引きこもりたくはないわね。」

もちろん。

子供の頃に、学校でいじめに合って不登校になり、そのまま大人になっても引きこもりが続いている男女の場合も同様です。

なお【頑張るものの職場に適応できない理由】は、以下の記事のとおり・・

相対的な世界なので、全員が全員｛頑張れば職場に適応できる｝は、起こりえません。

・能力差はある。引きこもり/不登校/いじめ問題の解決法！誰もが幸せになれる【共生社会の作り方】

企業は競争しているので、下位に基準を合わせることをしないからです。

競争中の企業では、下位は「足手まといだ」と切り捨てられます。

本人は頑張って働き続けようとしても「辞めろ」の圧力をかけられます。職場パワハラやいじめ、モラハラのかたちで。

上記の記事のとおり、相対的な結果にすぎないので「本人の努力不足だ」や「私は頑張ったから、社会に適応できている」は【思い込み】であるかもしれませんね。

仙人「「起業して、東証に上場できる大企業を作り、世界を、より良く出来ないのは、貴方の努力不足だ」と言われたら、どう思うかのぉ？」

バス子「そんなの、無理！って思うわね」

仙人「頑張るものの、職場に適応できない人も、同じ気持ちじゃよ」

＜ニートと引きこもりの違い＞
ニートと、引きこもりの違いは「外出できるか？」にあります。

失業して間もない時期や、年齢的にニートが許される20代前半までの若い年齢の時は、無職でも、外出ができます。

「仕事は、何をしているの？」と聞かれた時に「今は失業中で」とか「今は、ちょっと働いていないです」と言いやすいからです。

一方で。

例えば、32歳や41歳の男性の場合「仕事は、何をしているんですか？」と聞かれた際に「働いていません」と言えば「え？」と言われます。

その後、目線や雰囲気で「え？なんで働いていないの？」や「働けよ」と、嫌なオーラを受けることになります。

バス子「「あ、自分は嫌われている」と感じるわね」

仙人「ここから、引きこもりの心理の話じゃが・・」

嫌われるのは辛いことだし「仕事は、何をしているんですか？」と聞かれる度に、気まずい思いをするのは辛いので、20代後半以降のニート男女は「嫌な思いをするので、人に会いたくない」と思うようになり、外出をしなくなります。

外出すると、人に会う可能性があるし、お金もかかるからです。

バス男「無職だと、お金がなくて、お金使えないから、外出も、しにくいな～」

バス子「ニートと引きこもりの違いは【外出できるか？】なのね」

＜引きこもりからの脱出が難しい理由と心理＞
引きこもり期間が長くなると、再就職も難しいです。

再就職のため面接を受ける際には、必ず「無職期間、何をしていたの？」と面接官から聞かれることになるからです。

「引きこもっていました」と言えば、面接に落ちるし・・

もし採用されて職場に配置されても、今度は同僚達から「今まで、何をしていたの？」と聞かれることになります。

「引きこもっていました」と言えば、変な目で見られそうで怖いし、バカにされ、いじめられそうで怖いです。

だから、引きこもりからの脱出は難しいのです。

バス子「「あの人、引きこもりだったんだって」と職場で、噂されそうで、怖いわね」

そもそも、引きこもり期間があると、履歴書の時点で不採用が続くため「やっぱり無理なんだ」と自信も活力も失っていきます。

③引きこもりの責任は誰？自己責任？
「引きこもりは本人の努力不足だ。自己責任だ」の意見もあります。

【下位2割の犠牲の上に成り立つ8割の幸せ】という社会の構図は見えにくいので、日本社会で堂々と外出できる8割の人達は「私は頑張り努力したから、今があるのだ。税金だって払っている。引きこもりの奴らは努力不足だ」と思い込んでいるため・・

「引きこもりは本人の努力不足だ。自己責任だ」の意見が日本社会全体を、覆っています。

そのお蔭で。

美しい国、日本、クールジャパンは大成功です。

発展途上国の街中とは違い・・

日本の綺麗な街中には、物乞いもいないし「ただ道路に座っているだけのニート」もいません。

訪日する外国人たちも「日本は、綺麗な国だ」と絶賛しています。

仙人「ワシは、この話を聞くと【漫画ワンピースのグレイ・ターミナル】を思いだすのぉ」

漫画ワンピースのグレイ・ターミナルとは、華やかな街から隔離された場所にある、ゴミと｛役立たない人｝が、追いやられているゴミの町です。

・「ワンピースの覇気/ドラゴンボールのかめはめ波」も【気】で相手を倒す気功術！仙人が図解

華やかな街で、幸せに生きている人達からすると【臭いものにはフタをして目につかないようしたい。不愉快だから】なわけです。

私達が住む日本社会は、高度に洗練された共生社会であり、当然、ゴミの町なんかなくて、みんなが幸せに生きているように見えます。

政府も「一億総活躍社会」と言っています。

仙人「みんなが幸せに生きている・・ように見えるわけは、視界から消されているからじゃよ」

日本の綺麗な街中には、物乞いもいないし「ただ道路に座っているだけのニート」もいません。

発展途上国に行くと、ニートで仕事がないから、仕方なく、路上に｛ただ座っている人｝も多く見かけます。

・2泊3日のベトナム旅行記！ハノイ観光やカジノも！治安は良いよ（ベトナム旅行１日目）

「失業率が高いのか？」などと、旅行中の外国人である私は、思っていました。

日本には路上に｛ただ座っている人｝も、物乞いもいないし、失業率は低い・・ことになっています。

それも、そのハズ。

引きこもり男女は、統計から消し去れているからです。

日本の統計で出てくる失業率は、求職をしていない人は省かれるので、本当の正確な失業率では、ありません。

仙人「不都合なものは、全部、視界から消し去って、８割の人達は【綺麗な国、日本】で生きて・・」

バス子「観光でくる外国人たちも「日本は綺麗な国だ」と絶賛するわね」

日本は綺麗な国です。

だって、視たくない不都合な人は、家の外にすら出られない空気感を作り、家の中に押し込んでいるから。

だから、街中を見ると、みんな幸せそうに見える。

輝いて、見える。

【下位2割の犠牲の上に成り立つ8割の幸せ】という社会の構図・・

本当に辛い想いをしている引きこもり100万人以上の人達は、街中に出られないから【日本の闇】を、観光でくる外国人たちは、気づくことすらなく帰っていくことでしょう。

否。

日本の街中を堂々と出歩くことができる「私は頑張り努力してるから、今があるのだ。税金だって払っている。引きこもりの奴らは努力不足だ」と本気で思い込んでいる８割の日本人たちですら・・

外出すらさせてもらえない社会的な空気のせいで、家から出られず、今この瞬間も苦しんでいる人たち100万人以上のことは、忘れていたりします。

漫画ワンピースのグレイ・ターミナルとは、華やかな街から隔離された場所にある、ゴミと｛役立たない人｝が、追いやられているゴミの町です。

華やかな街で、幸せに生きている人達からすると【臭いものにはフタをして目につかないようしたい。不愉快だから】なわけです。

だから、こんな【引きこもり】の記事も読まれない。嫌悪されるだけ。

ワンピースでも綺麗な街に住んでいる８割の住民は、ゴミの町には興味ないし、話もしたくない。考えたくもない。

バス子「【日本の闇】ね」

バス男「【下位2割の犠牲の上に成り立つ8割の幸せ】か～」

仙人「引きこもりになる責任は、本人の努力不足の自己責任か？それとも・・」

④引きこもり問題の今後。戦時中の非国民と現在の無職ニートの違いとは？
ギリギリで踏ん張っている人達からすると「俺たちは、我慢して働き、税金を納めているんだ。お前も苦しんで働き税金納めろ」と言いたくなる心理は当然。

それは戦時中に「俺たちは、我慢して戦争に行っているんだ。お前も戦争に行けよ。この非国民め！」と言われていた心理に酷似しています。

「いい歳した男が、なぜ戦地に行かない！？この非国民め」と冷たい目で見られていた状況は「いい歳した男が、なぜ働かない！この税金泥棒」と冷たい目で見られる状況と酷似しています。

以下の記事のとおりです。

・日本の洗脳教育「働くまともな人/捨て身の飛び込み営業」と「戦争に行くまともな人/捨て身の特攻攻撃」の違い

バス男「非国民め！の圧で、200万人が、死んだのが第二次世界大戦だ～」

バス子「現在は「働き税金納めろ！この無職が」の圧で、100万人以上が、社会的に殺されているわね」

解決策は「嫌なら戦争に行かなくてもいい」にするしかない。

実際「戦争反対」と言っていた非国民が、堂々と、日本の街中を歩けるようになったのは、戦争が終わって「嫌なら戦争に行かなくてもいい」に変った後でした。

言い換えると「嫌なら入隊しなくてもいい」・・強制的な徴兵制度がなくなった後でした。

バス子「【お国のために戦争に行くのは国民の義務】だったのね」

バス男「今の【お国のために勤労することは国民の義務】みたいだ～」

仙人「国家の概念が変わろうとしている現在、限界があるのかもしれぬのぉ」

国家は既に「選ばれる対象」になりつつあります→住む国を選ぶ時代へ「国とは？」国家の定義が変わる「国は選ばれる対象へ」日本の未来のシナリオ」

バス子「そもそも「国のために国民がいる」ではなく「国民のために国がある」なのにね」

ただし戦争は、時代の流れの中での必然でも、あったのかもしれません。

当時、時流的に「戦争しないで平和的に全ての諸問題を解決する」は難しい現実があったのかもしれません。

日本は戦争反対でも、他の国が「じゃあ武力で日本を植民地化するぜ」なら、それを話し合いの外交だけで解決できる程、甘くない時代でもありました。

そして現在。

時流的に「働きたくない人は、働かなくていい。ベーシックインカムを導入しよう」と、即、決断しにくい現実もあります。

・ベーシックインカムとは？メリットとデメリット【反対派/賛成派の意見】

以下の記事のとおり。

・勤労は義務か？【引きこもり対策】ベーシックインカム導入後の世界に行ってきた感想

ベーシックインカムを導入すると【勤労は国民の義務】の憲法も【教育を受けさせる義務】の憲法も、必要性がなくなってしまいます。

バス子「学校に行かなくても、働かなくても、生きていけるものね」

そのことは「学校いじめの激減」や「不登校問題の完全解決」を実現し・・

また｛不登校から、そのまま大人になっても引きこもり｝の問題の解決にもなります。

そもそも、我慢して働く必要がなくなるので「働き税金納めろ」の圧がなくなるので「仕事していないから世間体が悪く家から出られない」という引きこもり問題が消滅してしまい、無職ニート含め、誰でも、堂々と、家の外に出て行くことができるようになります。

不登校の子供も堂々と外出できるようになります。

仙人「ベーシックインカムの導入により、「戦中」と「戦後」くらいのパラダイムシフトが起きるわけじゃよ」

しかし、グローバルな時代では、日本の政策のことも、日本単独では決められない・・グローバル時代では、ベーシックインカムの導入も、現実的には、世界的な動きの中で判断していくことになります。

以下の記事のとおりです。

・ベーシックインカム日本で導入の可能性100%！いつ？は外国が決める（大きな時代の流れ）

⑤江戸時代のえたひにんと現在の引きこもり問題の違い
今日は2019年12月9日です。

つい先日、TVを見ていたら、デパートからの中継映像が流れていました。

クリスマス前だからか、みんなが、幸せそうな顔をして買い物をしていました。

「みんな、幸せそうだな～」そう思った瞬間に「はっ」としました。

【幸せでない人は、外出することすら許されないから、街中にいる人達は幸せな８割のみになる】が瞬時に理解されたからです。

その日、私は、以下の記事を書いていました・・。

・能力差はある。引きこもり/不登校/いじめ問題の解決法！誰もが幸せになれる【共生社会の作り方】

江戸時代には、えたひにんがいました。

私達は「江戸時代には【日本の闇】があり、それが、えたひにんである」と知っています。

「江戸時代には、８割の人々の幸せのために、2割の人達が犠牲になっていた」という【日本の闇】を知っています。

仙人「将来のワシらの子孫は、同じように評価するじゃろうのぉ」

将来の社会学者は「江戸時代から、本質は、何も変わっていなかった」と評価することでしょう。

「【下位2割の犠牲の上に成り立つ8割の幸せ】という社会の構図は、何も変わっていなかった」と評価することでしょう。

「江戸時代に比べ、社会が洗練された分、視界にすら入らない・・視界から消されていた」と評価することでしょう。

「不都合で、見たくもないものは、視界から消すために、外出すら出来ない空気を作り上げて、家の中に押し込めていた」と評価することでしょう。

江戸時代の士農工商の人達は「えたひにんを見下していた」そうです。

私達は、引きこもり問題に対して、どう感じているでしょうか。

「身分固定制ではないのだから、本人の自己責任だ。税金泥棒だ」と感じているでしょうか。

それとも「誰しもが幸せに生きることができる共生社会を作るべきだ」と感じているでしょうか。

⑥１人１人の意識が変れば社会は変わる
10年前まで、LGBT・・セクシュアル・マイノリティ（性的少数者）は、タブーのレベルでした。

犯罪を犯した加害者ではないのに、まるで犯罪者や犯罪者予備軍のような目で見られていた現実がありました。

バス男「まるで、現在の無職ニートのようだ～」

しかし、LGBTの人権を守る動きは、この10年で加速度的に進み、私達の意識も変わりつつあります。

アメリカでは同性婚も認められるようになりました。

バス子「私達、１人１人の意識が変れば社会は変わるのね」

もし「外出することすら許さない空気」が・・

互いに監視し合う【相互監視社会】の日本の空気が変れば、引きこもりはなくなり、ニートだけになるでしょう。

・人目を気にせず好きに生きていい時代の私の生き方【日本の横並び社会】崩壊後のグローバル時代の生き方とは？

バス子「ニートが引きこもりになっていく原因は「外出することすら許さない、無職の男女を嫌悪/非難する空気」ですものね」

引きこもりがなくなり、ニートだけになれば、社会復帰する人も増えて、社会全体としても利益はあります。

引きこもりから、職に就くハードルは高いですが・・

普段から外出ができるニートの場合は、社会との接点が近く、職に就くハードルも相対的に低いからです。

なお、動画「引きこもりは悪いことではない【経験談】私が脱出した時の話も」もおすすめです。

＜writer　名無き仙人＞

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